自分と闘え
この時期はいろいろを想う。
自分という命をつないでくれた先人たち…
レコーディング作業を中断し、日本の100年史を観る。
Rioは昔から「争い」が大嫌い。
「闘い」にはルールがあるけど、
「争い」にはルールも希望もない。
なぜ悲惨な戦争が起きたかを考える。
きっとそれは「欲」と云うものが在るから。
負け知らずの日本やった。
そこで「欲」が悪さをし、多くの方々が尊き命を失った。
それも、死なんでよかった人間たちが…
我が身に代えて想像すると、どんだけ怖く辛かったことか…
人間にとって、「欲」は大事と思う。
欲することが「夢」やねんから、強欲であればえぇ。
ただ、それを掴むために闘うべき相手は自分自身。
手に入れるため、人一倍考え悩み、日夜項垂れ努力する。
「掴み獲る」コトと、「奪い盗る」コトを
いつからか時代は大きくはき違えてしもた。
デビューの頃からRioの作品・ステージでは、いつも其処を掘り下げ歌い続けてきた。
次回作の『SHOWER』は、さらに強くメッセージを発して行こうと思う。
手を取り和い、共に歌い、叫び、
笑ろて泣いて出来る瞬間がどれだけ尊く素敵なことか…
オレたちの足跡が、次の世代の奴等の路になる。
だからこそ、小さくてえぇからナニかを残してやらんと。
良きモンを残し、悪しきモンを堰き止めるたること、
それが先に生きた人間たちの責任。
欲しかったら自分と闘えばえぇ。
生憎今日は、丸一日シトシト雨で、
トレーニングも出来ずゆっくり風呂に浸かる。
風呂場を出ると、廊下の棚の上…
生き抜いてくれた自慢の祖父と母。
玄関先で咲く「ホオズキ」と。
墓参りも行かんとな…
産まれて来れたことに、
生かされて来たことに恥じぬよう、
あさましさに負けず、自分と闘え。